日本ではピエロと言うとピント来る人は多いと思いますが、クラウンと言うとまだまだなんの事かわからない!もしくは、『車?』『王冠?』と言う人の方が圧倒的に多いですね!
サーカスや大道芸でおどけている道化師はClown
王冠や車の車種はCrown
1文字違いな上に、日本ではrとlの発音が一緒くたになってしまってるので、混乱してしまうんですね( ̄▽ ̄;)
サーカスや大道芸のクラウン(Clown)を日本語訳すると道化師ということになります。
では、「道化師ってなーに?」と聞かれると・・・「ピエロみたいな人達!」という言葉が帰ってくることが多い気がします。
ピエロとは
ピエロ(ぴえろ)とは、クラウンの中の、1キャラクター名なのです。
正確にはピエロット(ピエロッタ)というコメディア・デラルテに出てくるキャラクターです。
と、聞いていたのですが・・・昔読んだ本にはそう書いてあったし、ウィキペディアにもそのような事が書いてあります。
が、15年ほど前にコメディア・デラルテのワークショップを受ける機会があり、そこでコメディア・デラルテの仮面作家の人に聞いてみたところ、「ピエロットなんてキャラクターは存在しない!」「私が知らないコメディアデラルテの仮面は無い!」と、キッパリ言い切られてしまいました( ̄▽ ̄;)
コメディア・デラルテでは必ず仮面が着けられています。
キャラクター毎に仮面が決められているそうです。なので、仮面=キャラクターということになります。
だからピエロットがどこで生まれてどう日本に広まったのかは全く持って謎となってしまいました(´;ω;`)
だけど、ピエロという言葉は確かにあり、日本人には馴染みの深い物になっています。
ピエロについていろいろ調べてみると、共通しているのが顔を白くして涙が書かれている。
と、認識している人が多いみたいです。
と、まぁこれがピエロを正しく言うとこういう説明になってしまうのですが、現在日本に広まるピエロのイメージは少し違います。
ピエロのイメージ
専門家ではなく、一般の人が持つピエロのイメージは
サーカスの人気者で顔を白くして、鼻が赤い笑わせてくれる人
一言で言うとこんなイメージでしょうか?
でも、もっとハッキリしたイメージを皆さん持ってるような気がします。世代によって持ってるイメーシも様々です。
とりあえず言えることは、
ピエロとは日本でしか通用しない言い方で、クラウンのことを指す。
よく「僕はピエロじゃない、クラウンだよ!」と言ってる人が居ますが、この辺はパフォーマーのこだわりの部分であって、一般認識の中ではクラウンもピエロも同じものを指しています。
それぞれのパフォーマーが持つこだわりは人それぞれなのですが、もしこれが「ピエロは個人名だから僕はピエロじゃないよ!クラウンなんだよ!」と言っているのだとすると、変な感じになっちゃいますね( ̄▽ ̄;)
「僕は佐藤さんじゃないよ!日本人だよ!」と言ってるようなものになってしまいますからね(^ω^;);););)
ピエロもクラウンの中の1キャラクターだと言うなら、『クラウンのピエロ』という事になりますから、「ピエロじゃないよ!ちっくんだよ!」と答えるのが正しいという事になってしまいますからね(^ω^;);););)
あ!ちっくんと言うのは、僕がやっていたクラウンネームですヾ(●´∇`●)ノ
僕の子供の頃というテーマで行っていたクラウンがちっくん(ひよっこという意味)です。
まぁ僕のことは置いといて、海外映画などでクラウンのことを字幕で『ピエロ』と表記しているぐらいですから、一般人の認識はピエロ=クラウンということになります。
クラウンの定義も国や団体によって異なります。
あるところでは、「クラウンは人間じゃないから、食べてるところも、トイレに行くところも見られてはいけない。」と言っているそうですし、
別のところでは、クラウンは人間だ!と言っています。
日本に広く知れ渡っているのは、リングリングサーカスのクラウン
リングリングサーカスが開いたクラウンカレッジジャパンというのが昔あって、そのスクール出身のクラウンや、大道芸人達が一線で活躍しているということ。
また、その人たちからクラウンを習ったり、まねしたりしている人たちが広がっていったためと考えられます。
僕もクラウンカレッジジャパンの卒業生のパフォーマンスを見て勉強していた一人です。
リングリングサーカスとは、アメリカのサーカスで、正しくはリングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス (Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circus) 自前のサーカス列車(サーカストレイン)を所有し、巡業に用いていたことでも知られていました。
残念ながら 2017年1月に5月の興行をもって150年の歴史に幕を下ろしてしまいました。
リングリングサーカスをモデルにした映画があります。
僕も好きな映画です。
クラウンカレッジジャパンの影響もあり、日本ではリングリングサーカスのクラウンのイメージが広く知れ渡っていますが、世界にはもっと沢山のいろんな種類のクラウンが存在します。
海外アーティストと交流していると、日本のクラウンで評価している人の中に加納真美さんや、知念大地君の名前があがってくるので、「クラウンはメイクするものだ。」という概念すらないのかもせれません!
実際その人も「僕はクラウンだ!」と言っていて、メイクしていなかったですし。
今現在の僕はヨーロッパのクラウンを中心にあちこちのクラウンの影響を受けているので、どこのクラウン?と聞かれるとすごく困ってしまいますが、クラウンの考え方や、ショーの組み立て方には影響を受けている一人です。
その中でも特に影響を受けたのが『BP ZOOM』
彼らの言葉の中に、「自分のクラウンを一生かかって探しなさい。それが見つかった時が引退するときだ!」という言葉がありました。
今現在僕はクラウンとは名のっていませんが、気持ちの中ではクラウンなのです。
その意味は、『BP ZOOM』の言葉に感銘を受けて、僕の中のクラウンを探し続けているからです。
クラウンとは何だ?という質問が実は一番困ってしまうのです。
「日本ではこんな感じの人をクラウンていうんだよ!」ということは言えますが、世界のクラウン達の話を聞いていると、共通した定義がよくわからないのです。もしかしたら世界共通の定義がないのかもしれないですね(;^_^A
うーむ(-_-;)クラウンのことを書いていると、あれも書かなきゃ!これも書きたい!ということが沢山出てきてしまいます。
とりあえず今回は、『クラウンとピエロについて』なので、クラウンのことをもっと掘り下げるのはまたにしてみたいと思います。
追伸
昔僕が読んだ本の中にピエロットの物語がありました。
いい話だったので、頑張って思い出してみようと思います。
登場人物は3人です。
ピエロットには大好きな女の子がいました。
ある時大親友の男の子もその子が好きだということを知ってしまいました。
ピエロットは親友のために女の子の前でドジで間抜けな役を演じて親友がかっこよく見えるように努めました。
その結果親友と女の子は結びつくことができました。
でも本当はピエロットもその女の子のことが好きだったのです。
その時流した涙が、ピエロの涙の理由だというお話です。
ものすごくうろ覚えだったので、正しいかどうかはわかりませんが、その大親友の名前が確か、「アルレッキーノ」だったような・・・(;^_^A
アルレッキーノというのは、コメディアデラルテの代表的なキャラクター(仮面)の名前です。
おそらくピエロットとコメディアデラルテが結びついてしまったのはこのアルレッキーノの名前が一緒だったためではないでしょうか?
たまたまなのか、コメディアデラルテが好きな人が書いたお話しだったからなのかはわかりませんが、そう思えて仕方がないです。
その本も失くしてしまった上に、タイトルも思い出せないので、本当にアルレッキーノだったかどうかも定かではありません。
もし、ピエロット(ピエロッタ)のお話を知ってる方がいたら教えてください。オネガイ(-人-;)(;-人-)オネガイ
GEN(ジェン)
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