好きなことを好きなだけやってそれが仕事になる。
しかもそれが人に夢を与える仕事だ!
パフォーマーって素敵なお仕事なんです。
でも、「パフォーマーにはなりたいけど、技術の習得がなかなかできない。」
「練習がつらい。」
「なかなか成長しなくて悩んでいる。」
そういう悩みを抱えている人たちがいることがわかりました。
それって取り組む順番を間違えてないですか?
正しい順序で行っていけば、楽しみながら成長していくことができます。
楽しんでいれば時間なんてあっという間に過ぎてしまいます。
楽しんでいれば成長速度も速いのです。
パフォーマーデビューまでの最短ルート
これがわかっていれば好きなことを好きなだけやって楽しみながらパフォーマーになることができます。
先日この様なメールを頂きました。
自分はまだ駆け出しのクラウンです。
ジャグリングをそれ成りに、マスターするにはどうしたら良いでしょうか?
ジャグリングをそれ成りマスターして、お客様に披露出来るまでに、どれ位掛かりますか?
今、練習をしてるのですが中々上達出来なくて、困ってます。
バルーンパフォーマンスも習得したいのですが、ほんの御触り程度しかレクチャーを受けて無いので、バルーンパフォーマンスのレパートリーが、全く有りません。どうしたら良いでしょうか?
ちよっと内容を省略していますが、この様な内容の質問を頂きました。
ちょっと気になったのですが、この方は本当にジャグリングやバルーンが好きなのでしょうか?
我々パフォーマーが技術を習得するために行う練習は好きでない事を練習するとそれは地獄の様な苦しみがあります。
そうなると人前で披露できるようになるまでには物凄く時間がかかります。
逆に好きな事を行うと寝る間も押しんで練習を続けてしまいます。
そうなると人前で披露できる最低限はそんなに時間はかかりません。
このことは以前ブログに書いているので、こちらをご覧ください。
ここで僕がバルーンアートと出会った時のエピソードを一つ上げてみます。
僕は20年前バルーンからパフォーマンスを始めました。
元々友達がストリートミュージシャンを行っていて、それを見に行くために表参道に毎週末通っていたのですが、そこに風船を作る露天商が居て、細長い風船を器用に動物や花などを作っていくのが面白くてずっと見ていたのを覚えています。
そう、その人達が風船を作っていくのを見るのが好きだったんです。
それこそ一日中何日も見ていました。
ある時その露天商の1人が風船を渡して・・・「作ってみる?」と言われたので挑戦してみたところ、その人達が作るもののほとんどが不格好ながらも作れてしまったんです。
もっともっと20年前だから、今のバルーンパフォーマーのレベルでは無く、1本ものがほとんどで、多くても3本物でしたけど・・・( ̄▽ ̄;)
見る事が好きで、食い入るように何時間も何日も飽きることなくただ見ているだけで作れるようになってしまうのです。
作れるとわかった帰りに東急ハンズに行って風船を1袋(100本入りだったかな?)とポンプを買って帰りました。
帰って早速作り始めると、あっという間に1袋使い切ってしまいました。
あ!その時には既に朝だったので、結構な時間やってましたね( ̄▽ ̄;)
翌日にはまたもうひと袋・・・これもあっという間に無くなってしまったので、その次からは1度作っては割れないようにほどいてまた作り直す。その繰り返しでした。
1週間後また表参道に行くと露天商の人とそんなにレベルが変わらない位のものが作れるようになっていました。
もっともお客さんを前に喋りながら作るというのがしっかりできるようになったのはもう少し先の話しですが・・・( ̄▽ ̄;)
僕はこの時バルーンアートを練習したというイメージが全く無いのです( ̄▽ ̄;)
ただただ面白くてひたすら遊んでいた。
そんな思い出しか残ってないです。
要するにジャグリングや風船にこだわらず好きになれる芸を探すべきなのです。
ジャグリングの練習は嫌い!風船の練習もあまり熱が入らないクラウンが僕のすぐ身近にいます(笑)
アルジェントさーかすのアルくんです。
アルくんを例にとると・・・
アルくんはジャグリングは嫌いです。
風船はそこそこできますが、練習でずっとやっていたい、という感じではありません。
風船を作ってる時の子供達とのコミュニケーションが好きなので、2種類位しか作れない時からバルーンをネタに子供達と喋ったり、遊んだり!
これなら1日中楽しんでやってられるので、練習よりも現場優先で行いました。
技術系の練習はあまり好きでは無いのですが、いたずらしたり、子供達を楽しませたり、遊んだりするのにどうしたら良いかを考えるのは一日中考えてられたので、そっちの方向を伸ばしました。
必要だったのは、
クラウンとはどうあるべきか?
どのようなことが人の心を動かすのか?
どう見せるべきか?
このような感じです。
やる事はなんでも良いのです。
本当に好きな物を見つける。これが無いと先に進まないです。
それが見つかったらその練習したものを使ってクラウンとしてどう見せるか?という流れになります。
その上で何が好きかわからないということであれば、
大道芸やサーカスの動画をYouTubeなどで色々見てください。
20年前は「YouTube?何それ?」という時代でしたが、今はすごく便利な世の中になっています。
大道芸やパフォーマンスの動画を見るのが好き!
これも見せ方を増やしていく上では大切なことなので、これが好きな人はとにかくいろいろ見まくってください。
僕が教えているメンバーの中には、「見なさすぎだ!」「もっと人の芸を見ろ!」と言っても全然見ない人もいます(;^_^A
見ることが好き!これも芸に役立つ立派な才能です。
人の芸を見てやってみたいと思うことを体験出来るサークルや教室の体験入学などを利用して本当に好きかどうかを見極めてみて下さい。やりたいことが見つかれば僕もアドバイスのしようがあります。
ちなみに僕は、全て体験してみて、その上でハマったことを専門にした為、基礎のレベルではほとんどの芸が行えます。
『ハマるものを探すことが好き!』
僕の場合はこれもずっとやってられる事でした(^-^)/
誰かが何かやっているととりあえず「やらせて!」と言ってとりあえずやって見る。
今でもそれは行っています。
その上で楽しい事ややりたい事がジャグリングやバルーンであれば、もちろんそれで構わないと思いますが、他に何やったら良いかわからないからジャグリングやバルーンだと言うのなら、それはたいして上手にはならないと思います。
それでも好きな事が分からないという人は、どんなパフォーマーさんが好きか探してみてください。
本当は直接見に行った方が全然楽しいですが、見に行けない人はYouTubeやビデオでもいいです。
映像だとその場の雰囲気が愕然と落ちているので、映像の方が面白いというパフォーマーは基本居ないと思います。
映像に特化したパフォーマンスを行ってる人は別ですけど( ̄▽ ̄;)
好きなパフォーマーさんが見つかったら、その芸をやってみて下さい。
「こうなりたい。」という目標が明確にあったほうが、練習に集中できるため、はまりやすくなります。
1度ハマらない事でもある時突然ハマり始めることもあるので、色々なことを何回も挑戦してみてください。
ブログと映像だけでは全ての技術を教える事は出来ませんが、最低限の技術があればそれをどう見せたら良いか?
どういう作品を作ったら良いか?などの相談には乗れると思います。
クラウンはジャグリングやバルーンだけではありません。
自分が好きではまる芸を見つけてそれに没頭したほうが人より秀でた芸を短時間で身につけることができます。
まずは好きな芸を見つけてとことん練習して、苦手な芸はおいおいで構いません。
ほとんどのパフォーマーは少なくてもショーの70%以上は好きなことで構成していると思います。
それを見世物として成立させるために・・・
お客さんに楽しんでもらうために・・・
売るために・・・
こういった思いから、好きでなかったりハマらない内容だったりすることを勉強するのですが、ここまでくると好きなことを行うために必要だとわかっているから、熱の入りようが違います。
まとめ
- 好きなことをとことんやる。
- その好きなことを増やしていく。
- そしてそれをどう見世物に変えていくかを考える。
- その上で必要なことを練習する。
要は辛い練習は最後なのです。
順序よくやっていけば、辛いと思うことすら無いかもしれません。
取り組む順番を間違わなければ、好きなことを好きなだけやって、楽しみながら芸を身に着けていくことができるはずです。
これを読んで行き詰るところがあるならそれはもっと細かいところまで踏み込まないといけないので、人それぞれ違ってくるため、個別での対応が必要になると思います。
気軽にご相談ください。
GEN(ジェン)
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