自分のやっていることをちゃんと伝えられないと覚えてもらえないですよね!
そして同業者との差別化ができて初めて自分を売り込むことができます。
そんな自分のことを自分で理解する方法です。
「あなたは何されてる人なの?」 この問いに明確に答えられる人は売れる!
逆の言い方をすると、自分のことを明確に説明できない人は売れないということです。
他のパフォーマーとの違いを明確に説明できることがあなたが選ばれる理由になります。
「あなたは何をされてる人なの?」 お客さんやプロダクションの人など、良く聞かれると思います。
あなたはどう答えてますか?
「ジャグラーです。」
「ローラーボーラーを使った大道芸人です。」
「パントマイムやってます。」
こんな感じですかね?
もう少し詳しく答えていたとしても
「○○が得意なジャグラーです。」
「○○を使った大道芸人で、○○のチャンピオンです。」
こういった答え方をする人がほとんどだと思います。
あなたを見たことない人はこの説明でピンときますかね?
同じ言い方をするパフォーマーは何人くらいいますかね?
この説明で仕事を頼みたいと思う人は、
同じ言い方をするパフォーマーであればあなたでなくてもいい。
ということなんです。
同じ言い方をするパフォーマーが仮に10人いるとしたら、自分のところに依頼が来る確率は10分の1ということになります。
タイトルを持っている人は若干有利ではありますが、果たしてその大会は何年続いてるのでしょうか?
10年続いているならチャンピオンは10人いますよね?
同じような大会が3つあってそれぞれ10年続いていたとしたら、単純計算で30人いることになります。(;^_^A
これって、正直決め手になるほどの武器では無いですよね。
それにタイトルを取っていないパフォーマーも多くいます。
きっとあなたの資料は他のパフォーマーの中に埋もれてしまってる事でしょう。
これはあなたがほかのパフォーマーとどう違うのか?
何が自分のほうが優れているのか?
ここのところを考えていないからです。
そりゃ売れるわけがない!
たまたまあなたを見た人には売ることができますが、最終クライアント(決定権を持っている人)があなたを見ている可能性は極めて低いです。
ここをちゃんと説明できる人の方が決定しやすいですし、提案を出す人(あなたを見た人や、プロダクションの人)もあなたを提案しやすくなり、押しやすくなります。
そして・・・ あなた自身が自分のショーを理解し、他のパフォーマーとの違いを理解することにより、個性が立ってあなたにしかできないオリジナリティーあふれるショーを作るきっかけになるのです。
これから僕の考え方を説明していきたいと思います。
自分のショーをちゃんと説明できない理由
本来自分のショーを明確に説明できるようになるまでの流れの多くは、
①大道芸を始める。
②自分のショーが完成する。
③結果自分の事をちゃんと説明できる。
という流れになります。
ざっくりしてますが、今回は③がちゃんとできるようになることが目的なので、ここはざっくり進んでいきます。
そのうち詳しく解説してみようと思います。
①→②→③の流れを行っている人がほとんどだと思います。
これだと自分のショーが完成しないと先に進めません。
むしろここは一生かけて作っていく部分なので、いつまでたっても説明できない。ということになります。
これが明確に説明できない理由です。
僕が指導するときは順番が違います。
①→③→②です。
③→①→②でもいいですが、とりあえず人前に立って行動することのほうが大事であると考えているので先に始めてしまうことをお勧めします。
こうすることによって、自分のショーのコンセプトが明確になるので、自分のショーを作っていく上でも格段に成長速度が速くなります。
結果売りやすくなります。
では、考え方を説明していきましょう。
ここでは僕が活動しているアルジェントさーかすを例にとって話を進めていきます。
ステップ1
まず説明することはおいといて、自分が何をやってるのかリストアップします。
アルジェントさーかすだとこうなります。
椅子倒立・ジャイアントバルーン・アクロバット・コメディー・サーカス
ステップ2
これをさらに掘り下げていきます。
(思いつくことなんでも・・・技・イメージ・お客さんのリアクションなどなど思いつく限り全部)
(自分が、やってる事・やりたい事・意識している事なども)
この作業がちょっと大変です( ̄▽ ̄;)
もう出てこないと思ってからさらにひねり出してください。
僕みたいに教えるのでなければ、表に出ることはないので、恥ずかしがらずに理想なんかも書いてください。
内容が被っても構いません。
椅子倒立
木の椅子を積み上げて行う逆立ち・危険な重ね方でハラハラドキドキする・五丁椅子・二人で行う掛け合い・二人で行う技・クランがいたずらをして危険になっていくストーリー・アルくんのイタズラ・盛り上がっている客・落ちる!と思わせるお客さんの疑似体験・超絶技に対する感動
ジャイアントバルーン
大きな風船・大きな風船を触ることでおきる子供たちの満面の笑み・風船の中に人が入ってしまう驚き・風船の面白い動き・この風船と直面した時に子供たちがやってみたいことの代弁・風船とクラウンとの関係・割れそうで怖いという軽い恐怖体験
アクロバット
逆立ち・派手に転ぶ・人の上に平気で乗ってくるクラウンの姿・ジャイアントバルーンを行っていくときに必要なアクロバット技術・スローモーションで使う特殊技術
コメディー
サーカス芸人GEN(ジェン)とクラウンアルの人間関係・アルくんのイタズラに引っかき回されるGEN(ジェン)・ドタバタコメディー・人間の心理面を想像させるコメディー・アルくんのおかしな考え方・GEN(ジェン)の思い通り進まない姿・GEN(ジェン)の失敗・人前で見せる情けない姿
サーカス
超絶技・楽しい雰囲気・規模が大きい・派手・笑い声・叫び声・歓声・ワクワク・ドキドキ
最初はなかなか出てこないかも知れません。
だけど、やり慣れてくるうちにいろいろ出てくると思います。
ステップ3-1
次に演目ごとにまとめられそうな内容をまとめます。
無理矢理でいいです。
椅子倒立
木の椅子を積み上げて行う逆立ち・危険な重ね方でハラハラドキドキする・五丁椅子
↓
5つの木の椅子を危険な重ね方で積み上げて行う逆立ちはお客さんをハラハラドキドキさせます。
二人で行う掛け合い・二人で行う技・クラウンがいたずらをして危険になっていくストーリー・アルくんのイタズラ
↓
アルくんのイタズラで起こるハプニングによりどんどん危険な重ね方になっていく。
盛り上がっている客・落ちる!と思わせるお客さんの疑似体験・超絶技に対する感動
↓
今にも落ちると思うような状況を超絶技で乗り越えていく姿はお客様を感動させ、盛り上がること間違いなし。
こんな感じです。
ステップ3-2
さらに無理やりまとめます。
まとめるとこうなります。
アルくんのイタズラによってどんどん危険な重なり方になっていく5つの椅子、その上で行われる逆立ちはまさに超人技!盛り上がること間違いありません。
そこには笑いと感動があります。
椅子倒立に関する説明文としてはこんな感じですかね?
コピーライターではないからもっと良い言い方があるとは思いますが、とりあえずアルジェントさーかすの椅子倒立の内容は説明できますよね♪
こんな感じでまとめることもできます。
ステップ3の違うやり方‐1
ジャイアントバルーン
まとめてみます。
見たこともない大きな風船を触れた時に子供達は最高の笑顔になります。
その中になんと人が入ってしまいます。
その動く風船とアルくんとの関係は、笑わずにはいられません。
今にも割れそうなドキドキ感と一緒にお楽しみください。
ステップ3の違うやり方‐2
さらにまとめます。
1mを超える巨大な風船と触れ合う子供達は最高の笑顔になります。
なんとその中に何とGEN(ジェン)が!!
今にも割れそうな巨大風船から出ようともがくGEN(ジェン)に対し、勝手に動く風船が楽しくてしょうがないアルくん。
この2人の関係は笑わずにはいられません。
1度文章構成を考えないで思いついたまま文章にして、その後まとめます。
こんな感じで他の項目もまとめます。
ステップ4
これらの文章を無理やりまとめます。
アルくんのイタズラによってどんどん危険な重なり方になっていく5つの椅子、1mを超える巨大な風船に入ってしまったGEN(ジェン)。
この2人が繰り広げるドタバタな関係は笑わずにはいられない。
サーカスから飛び出した2人のショーはドキドキワクワクの連続。
アルジェントさーかすのショーを見て笑って叫んで、一緒に盛り上がりましょう!
こんな感じになります。
ステップ4おまけ
ためしにさらに短くしてみます。
5つの椅子を複雑に重ねていく逆立ち芸と巨大な風船の中に入ってしまう芸をクラウンのイタズラによってとんでもない事になってしまうドタバタコメディー。
短すぎると他の人との違いが出にくくなってしまいますが、こういったことを考えておくと自分のショーがどこに向かっているのかがわかりやすいです。
まとめ
自分のショーを明確に説明できるということは他のパフォーマーとの差別化ができ、その他大勢の中から一歩も二歩も進むことができるので、クライアントに選ばれやすくなる。
そして自分のことを知ることになりどこに向かっているのかを理解できるため、今後の成長速度が加速する。
追伸
この文章を考える作業は自分が選ばれやすくなるだけでなく、自分を成長させる事にも大きく役に立ちます。
人に文章を考えてもらうのではなく、自分で考える事をおすすめします。
GEN(ジェン)
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