コメディーショーをつくりたい!でもどうやって作ればみんな笑ってくれるの?
そんなあなたに教えちゃいます。
大道芸人GEN(ジェン)が行っているコメディーの作り方の一つです。
コメディーを勉強すればコメディー作品でなくても面白いショーが作れるようになります。
コメディーを勉強すると言うことは、人の心を動かしやすくする方法を考えていくこと言うことなので、コメディーをやらない人でも勉強した方が良いと僕は考えます。
ショーやパフォーマンスを行ったり、作ったりする人は是非コメディーのことを勉強して下さい。
そうすれば人の心を打つ良い作品が作れるようになるはずです。
『障害を乗り越えていく姿を見せる。』
実はこれ、コメディーに限ったことではないのです。
ストーリーのあるドラマ、映画、小説それもあらゆるジャンルで使われていることなのです。
これをコメディーで使うと、いわゆるいじめ的な笑いではない、人を中傷罵倒して笑いを取る手口ではないコメディーを作ることができるので、僕が多用しているテクニックの一つです。
障害を乗り越えていく姿は人の心を動かす。
何かにつまづき、それを乗り越えていく姿って、人の心をつかみやすいのです。
例えば恋愛映画を例にとると…
男と女が出合う。
恋に落ちる。
何かの障害があってその恋がうまくいかなくなる。
それを乗り越えて再び結びつく。
ハッピーエンド
よくあるストーリーですが、これがもし障害がなかったらどうでしょうか?
男と女が出合う。
恋に落ちる。
そのまま結びつく。
ハッピーエンド
2つの映画があるとしたらあなたはどちらが見たいですか?
答えは決まってると思います。
障害を目の前にしたときその人はどうやって乗り越えるのか?
多くの人はそこに関心を持ちます。
その時自分だったらどうするか?
これを考えながら見たり、過去の自分と照らし合わせてみたりするのです。
自分の体験と重なることにより、そのストーリーに深く入り込んでいきます。
感動モノのストーリーも当然この『障害』というキーワードを大切に使っています。
障害をどのように使ったらコメディーになるのか?
障害が発生したときに真剣に向き合うがために見落としてしまったりすることってありますよね!
必死になることで空回りしてとんでもないことをしでかしてしまうことがありますよね!
一つのことに集中ししすぎてやりすぎてしまうことってありますよね!
正にこれなんです。
何かに集中しすぎるがためにとんでもない方向に進んでしまう。
これがコメディーになるのです。
コメディー映画ホームアローンを例にとってみると、「泥棒に入られたくない!」「泥棒をやっつけたい!」この思いから、やりすぎてしまう。
「そこまでやる?」「それ相手死ぬよ!」「あり得ない!」「バッカだな~!」
こういった想いを共感させることにより笑いが起きてくるのです。
陥りがちなミス!
ここで大切になってくるのが、障害と真剣に向き合う。ということなのです。
多くの新人パフォーマーにありがちなのが、「こうやったらおもしろいでしょ!」とか、「このストーリー面白いでしょ!」といった具合に、ストーリーやネタができたことで満足して真剣に障害と向き合っていない人が多いのです。
これでは見ている人の心を動かすことができません。
真剣に何かをやろうとしているがために・・・「あ~あ!」となってしまうことが必要なのです。
「あり得ないバッカだな!」と思う反面、「その思考だとそうなっちゃうよね!」「わかるわかる!」という共感が必要となってくるのです。
チャップリンやバスターキートンがすごくいい例になってきます。
どのシーンを見ても本人たちはものすごく真剣ですよね!
これが大切なのです。
ドジで間抜けなクラウン達にしても同じです。
これがもし、「僕はドジだからしょうがないでしょ!」「間抜けなキャラを演じてるんだから笑って!」という演技をしていたとしたらどうでしょう?
わかりやすく言うと、こういったキャラの人が日常で隣にいたらあなたはどう思いますか?
「うざい!」「関わりたくない!」と思いませんか?
パフォーマーであったとしても同じなのです。
ステージと客席距離があるから、人は見ていられます。
だけど、関わりたくはないのです。(・∀・)/キッパリ!
これがもし、真剣に一生懸命、そして無垢に取り組んでいたらどうでしょう?
そこには愛着が持てて、応援したくなるはずです。
そういったクラウン達がショーを行っているから・・・笑っていい空間で演じているから人々は笑うのです。
笑っていい環境をもし作っていなかったとしたら、人々は笑わなくなります。
パフォーマーが失敗したことを見てる人が笑ったとします。それに対して、目くじらを立てて否定し続けたとしたら、どうでしょう?
見てる人たちはそのうち怖くなり、いやな思いをし始めて、笑わなくなっていってしまいます。
もちろんそういった手口もありますが、そこには、否定することによりさらに大きな笑いが起きるようにするお客様との駆け引きが存在するのです。
それを理解しないで、手口だけ真似すると痛い目に合うので、注意しましょう。
まとめ
障害を乗り越えていく姿を真剣に、一生懸命に、無垢に取り組む。
その結果あり得ない出来事が起こる。(だけどそれは共感できる内容。)
だけど、それらは笑っていい環境の下で行う。
コメディーの手法とはいろいろあります。
今回書いた障害を乗り越えていく姿を見せる。というテーマもその一つにすぎません。
いろいろな手口、様々な手法を使って複雑に絡み合いながら行うことで、大きな笑いを起こすことができるのです。
とはいっても、最初からいろいろな手法を同時進行で取り入れてもすごく浅い作品になってしまうため、一つ一つしっかりと取り組み、身に着けていってください。
追伸
僕はコメディーが大好きですが、いじめや人を中傷罵倒して笑いを取る手口は好きではありません。
というか、大嫌いです。
だけどグループで、コメディーをやるには虐げられるものが必ず出てきます。
では、どうやったらこれらがいじめに見えないのでしょうか?
強いもの(強そうに見えるもの)が弱いもの(弱そうにみえるもの)に仕掛けるとこれはリアルないじめに見えてしまいます。
ところが、弱いもの(弱そうに見えるもの)が強いもの(強そうに見えるもの)に仕掛けると、コメディーになります。
間違わないでほしいのが、立場の強い人であっても、気が弱かった場合、立場が低い人く気が強い人が仕掛けてもこれはいじめになってしまいます。
わかりやすく言うと、気の弱い上司を部下たちがいびる。そんな図式が成立してしまうのです。
誰が誰を虐げるのか、よく考えてコメディーを作ってください。
GEN(ジェン)
コメント