大道芸人

大道芸やパフォーマンスが終わってからするべき事! 自分だけの武器を身に付けろ!

先日『伸び代しかないという考え方!失敗は成功のもととは?失敗しない人は成長が遅い理由』というブログを書きました。

この内容を大道芸やパフォーマンスを行うパフォーマー向けにもう少しかみ砕いてお話ししてみたいと思います。

だけど、失敗に対する考え方は前の記事がベースとなって失敗を味方につける考え方ができないと、これからお話しすることが前に進まないので、先に前回の記事を読んでください。

パフォーマーにとっての失敗とは?

パフォーマンスを行っていく中で失敗とはどのようなことでしょうか?

  • お客さんがあまり集まらなかった。
  • あまり盛り上がらなかった。
  • いまいちうけなかった。
  • 技が決まらなかった。

こういったことですよね。

もちろんもっと大きな失敗もあると思います。

  • 大きなクレームがきた。
  • 誰かを怪我させた。
  • 何かを壊した。

こういった大きな失敗は前の記事をもとにちゃんと解決策を考える必要がありますが、パフォーマーとして成長していくためには前半で書いたようなもっと小さな失敗に目を向けなければなりません。

小さな失敗というか、うまくいかなかった程度の事、これに注目していくことで同じような事態をひとつづつ潰していくことができます。

当然現場の違い、地域性の違い、見ている人の違いなど、様々な要素が加わってくるパフォーマンス業界、一筋縄にはいきません。

それでもひとつづつ問題を解決していくこれが大切なのですが、

パフォーマンスを始めて間もない人たちはこれよりも先に行わないといけないことがあります。

うまくいかないことを治すよりも優先すべきこと。

それは、うまくいったところをさらに伸ばしていくことです。

これを行うことによって、

あなたならではの武器を手にする事が出来ます。

逆の言い方をすると、武器がない状態で悪いところがなく問題を起こさないショーができるようになっても、面白くないので誰もショーの依頼を頼もうとは思いません。

まずは他の人にはない、自分だけの武器を手にする必要があります。

我々がいるパフォーマンス業界は、減点方式の競技ではありません。
加点方式だと考えていいと思います。

それに、悪いところを治すよりもいいところを伸ばす方が、楽しいし熱が入るため伸びやすいです。

マイナス10点のものを治しても0点にしかなりませんが、10点あるものを加点しようと思えば、天井なしで伸ばしていくことも可能だからです。

悪いところを治すのは、そのあとでも全然いいのです。

悪いところを治すのはいつやるかというと、伸び悩んだときと、仕事を取っていく上で弊害となった時、周囲から指摘を受ける量が増えた時。そんなときは向き合った方がいいですが、これらは、あなた自身に武器があってパフォーマーとして目立って注目を集められるようになることの方が大切です。。
(人間としてのモラルやマナーはまた別の話です。)

自分ならではの武器とは!

ここで言う武器というのは、オリジナルの技、誰もやれないハイレベルの技という意味ではありません。

もちろんこれも武器にはなります。お客さんもハイレベルの技を見たいと思う人は沢山いると思います。

ですが、武器が技術だけであれば、いつか人にまねされてしまい追い抜かれていく日が来ます。

技術は技術で追及する必要はもちろんありますが、今僕が言っているのはあなたのキャラクターからくる武器です。

キャラクターからくる間であったり、キャラクターからくるしぐさであったり、行動、ネタ、そういったものが他の人では真似できない自分だけの武器となっていきます。

キャラクターというと皆さん難しく考えすぎですが、何もキャラクターを演じるだけがすべてではないです。

あなたのままでいいのです。
人間一人一人に個性があるようにあなた自身がキャラクターとなっていくのです。

キャラクターを演じていく上でも、あなたというキャラクターの上に役を演じていくため、自分を無視して演じると、薄っぺらいキャラクターになってしまうので、まずはあなた自身のままで考えればいいので、難しく考える必要はありません。

ではどうしたらよいのか?

これは僕が指導してきた人たちの中で、ほおっておくとほとんどの人が行おうとしていなかったので、これがやれるようになると

パフォーマンス業界の中ではありえないぐらい急成長していけること

だと思います。

それは、ショーが終わった時に「よかったと実感がある場所を思い出して、もっと良くするためにはどうしたらよいのか?ということを考える。」ということです。

  • 盛り上がった所
  • うけた所
  • 一体感が生まれた所
  • 残念がられた所
  • 観客が増えた所
  • 自分が楽しくなってきた所
  • 自分がノッてきた所
  • 観客がノッてきた所

などなど、他にもあると思いますが、こういったところをもっとよくするにはどうしたらよいか?ということを考える必要があるのです。

良かったところを、もっと良くする為にはどうしたらよいのか?

  • 間なのか?前振りが必要なのか?
  • 一度失敗した方がいいのか?
  • テンポなのか?
  • 音楽なのか?
  • 客への心遣いなのか?
  • 道具への愛情なのか?
  • 構成なのか?
  • ネタを追加した方がいいのか?
  • 減らした方がいいのか?
  • わかりやすくした方がいいのか?
  • わかりにくくした方がいいのか?

手口は無限にあります。

自分で試してみたいことがあったり、思いついたことはどんどん試していきましょう。

また、人が行っている手口も試してみる必要があります。

ここで結構皆さん思い違いをしている人が多いのですが、「人のネタは使ってはいけない!」と思っている方が多いのですが、練習では行っていく必要があります。

これは、もし人のネタや技をやってはいけないという決まりがあったとしたら、3個ボールジャグリングも風船で何か作るにしても何をするにしても誰かが考えたオリジナルだったはずです。

これはジャズのアドリブが素晴らしいミュージシャンに聞いた話なのですが、アドリブ(楽譜にないフレーズ)を演奏できるようにするためには、過去の素晴らしいミュージシャンたちのアドリブを何回も・・・何百通りも練習するそうです。そうすることによって、アドリブをするときにスムーズにいいフレーズが演奏できるそうです。
こういったことを行っていくうちに自分だけのオリジナルが出てくるそうです。

こういったことからも、自分が素晴らしいと思った手口は勉強しておく必要があるのです。

もし、本番でそのまま使うならオリジナルの人に感謝の気持ちを持って、オリジナルの人の価値が下がらないように行わないといけないです。
が、使っちゃいけないということはないです。
本人の前で「あなたのこのネタが大好きで、素晴らしいと思ったので、使わせていただいています。」という気持ちで、堂々と行えるくらいクオリティーを高めておく必要があることは言うまでもありません。
もちろんそれが自分のオリジナルだと言ってしまうことは言語道断です。
※もしオリジナルの人に「やらないでくれ!」と言われた場合は本番で使うのはやめた方がいいです。
※人の作品をそのまま本番で真似することもやめた方がいいです。ここで言っているのは、あくまで手口を真似る。手口を勉強する。ということです。

人の手口を勉強するときに、たった一人の人から勉強してしまうと、その人のキャラを真似てしまうことになりやすいので、いろんな人の手口を勉強し、複合していく必要があります。
誰かの真似をしてもオリジナルは越えられないですから、自分を磨いた方が一定レベルを超える為には早いので、一人に絞らずにいろんな人から勉強しましょう。

但し、直接習う場合はその限りではありません。

そして、人の手口であろうと、自分が考えたものであろうと、「もっと良くするためにはどうしたらよいか?」ということは考え続けていく必要があります。

これを毎回繰り返していくうちに自分だけの武器を身に付けていくことができます。

そしてこれはパフォーマーを続けていく上で生涯続けていく必要があります。

なので、ある程度身についたら、上手くいかなかったところを解決していく必要があります。

パフォーマーとして一定レベルまで達したら良い所と、上手くいかなかった所の両方を考えていく必要があります。

但し、大問題となってしまった失敗や、大問題となる可能性があるものは先に解決しておく必要がもちろんあるので、完全に無視していいというわけではありません。

だけど、はじめのうちはとにかく前を向いて進み続けましょう。

GEN(ジェン)

大道芸とは?大道芸人とアーティストとエンターテイナーの違いとは?ショーをもっと楽しむ方法!

大道芸とは何だろう?大道芸人とアーティストとエンターテイナーの違いって判りますか?

世の中にはいろいろなパフォーマンスが存在するけど、この辺がわかるともっと大道芸が面白く見ることができます。

パフォーマーが何にこだわっているのか?
どうなりたいと思っているのかが見えてくる。

今が面白いパフォーマーを見るのも楽しいですが、その人がどう成長していくのかを見るのも楽しいものです。

その為に、今回の記事の内容がわかっているとより楽しく見ることができるはずです。


大道芸と一括りに言っても様々なものが存在する。

言い方も様々、大道芸・ストリートパフォーマンス・路上パフォーマンス・路上演劇・路上ライブ・パフォーマンス・ショー・エンターテインメントなど

演じる人の事を指す言い方も沢山ある。

大道芸人・ストリートパフォーマー・ショーマン・アーティスト・表現者・アクター(役者)・エンターテイナーなど

この中で大道芸とは、一体何なのであろうか?

一般の人が考えるものと行っている人との間に違いが存在する場合もある。

パフォーマー側からしても、大道芸と言いたい人と、大道芸とは言いたくない人、様々である。

また、なぜイベントのタイトルで大道芸とうたうのか?考えてみたいと思う。

僕は芸歴20年の大道芸人だ。

自らも大道芸人GEN(ジェン)と名乗っているくらいである。しかし、大道芸では無いショーを行うこともある。

『ハッピーメリーサーカス』では、大道芸で行うこともあるが、基本はエンターテインメントショーなのである。

だから『ハッピーメリーサーカス』の時はサーカス芸人GEN(ジェン)と言っている。

大道芸とはどのようなものなのだろうか?

単純なことから考えると、道や公園で芸を披露してお金を貰うものこれが大道芸である。

何を行っているかではない。ジャグリング、バランス芸、マジシャン、ダンサー、ミュージシャン、パントマイマー、書道家、ヘアスタイリスト、詩人、いろんな人が大道芸を行っている。

だが、路上でパフォーマンスしているのに、大道芸人ではない!と言い張る人もいる。

「ストリートパフォーマンスは行っているけど、大道芸人ではない!」どういうこと?

大道芸やストリートパフォーマンスを行っているものすべてが大道芸人というわけではない。

明確な定義はないが、 分かりやすく考える為にミュージシャンを例に出してみる。

音楽や歌を聞かせてギターケースや帽子にお金を入れてもらっている人は間違いなく大道芸を行っている。と言える。

ところが、CDやライブチケットやグッズを売ってはいるが、投げ銭やお気持ちやハットマネーやチップの類は受け取っていない。

だから大道芸では無い。私はミュージシャンだ!という人もいる。

僕自身はこれは正しいと思う。

ミュージシャンやアーティストが何を目指しているのか?

どこにプライドを持っているのか?によって大道芸と言いたくない人はいるはずだし、いても良いと思う。

パフォーマンスを行ってる人においても同じことが言える。

道や公園で芸を披露していてお金を取らない人は、そうそう見た事がないがこういった行為を行わないで、イベントや依頼に基づいたパフォーマンスしか行っていないパフォーマーも存在する。

この人達を果たして大道芸人と呼んでいいものなのか?

本人達からすると、恐らくは呼んでもらいたくないのだと思う。

たが、もちろんこういった人達も大道芸を行う事もある。

例えば大道芸フェスティバルから出演依頼があれば出演して大道芸を行う事は多分にして有り得る。

だけど、大道芸人だと呼ばれると違和感かあったり、嫌だ!という人も多い。

また、その逆もある。

大道芸イベントなのに投げ銭NGってどういうこと?

僕から言うと、大道芸イベントだと言うのになぜ投げ銭をとっては行けないのか?疑問に思うことがある。

もちろん投げ銭NGの場所は沢山存在する。

そんな時、イベントタイトルはどうしますか?と、ちゃんと聞いてくれるイベント会社もある。

そんな時、僕のパフォーマンスであるならば、『サーカスコメディーショー』『アクロバットコメディパフォーマンス』などの名前を使ってもらう様にして大道芸とは言わないで貰っている。

大道芸であるならば、『投げ銭を貰うための駆け引き』これも楽しめるように作っている。

このショーで投げ銭部分だけ外すといまいち盛り上がりや面白みにかけてしまうのだ。

逆に投げ銭NGの場所でショーをする時はお金のにおいを感じさせないエンターテインメントショーにする必要がある。

微妙にではあるが、違いがあるのである。

おそらくこれは、様々なパフォーマーに出演してもらっているイベントで、どういったらお客さんにわかりやすく伝えられるだろうか?と考えた結果、いろんなジャンルが存在し、近年盛んに行われるようになってきてイメージが付きやすい『大道芸』という言葉を使った方が、客を呼べるだろう。と思った結果ではないだろうか?

ストリートパフォーマンスではあるけど、大道芸でないものってあるの?

舞台を道や公園に戻してみよう。

先程道でお金を取らないパフォーマーは見たことないとは言ったが、存在はする。

みんなが聞いたことがあるような有名な所では、フラッシュモブもそうである。

また、劇場や舞台の宣伝の為のパフォーマンスなどもそうだ。

ストリートパフォーマンスではあるが、大道芸では無い。

ストリートパフォーマンスの中にお金を求める大道芸と、その場でお金を求めないパフォーマンスが存在するのだ。

これって大道芸?

もう少し枠を広げてみよう。

実演販売はどうなのか?
実演販売も路上で行う事がある。

これは違うだろう!と、声が聞こえてきそうだが、よく考えると、実演販売員の人を引きつける面白いトーク、実演する時の技術どちらも1級品の人が存在する。

これは明らかにパフォーマンスなのである。

もし売っているものがジャグリング道具だとしたら・・・と考えるとイメージは着きやすいのでは無いだろうか?

しかもその場でお金を求めている。

だがこれはやはり大道芸では無い。

では大道芸人やパフォーマーと実演販売員とは何が違うのだろうか?

大道芸人やパフォーマーは演じている人が主役なのである。

実演販売員は商品が主役なのである。

これは大道芸人が実演販売を行ったらどうなるか考えてみたら分かる。

きっと人は集まるだろう♪

笑ったり拍手したり盛り上がるだろう♪

しかし、商品のイメージはほとんど残らないと思う。

皆さんのお気に入りのパフォーマーがどこのメーカーのなんという商品を使って芸をしているか知っているであろうか?
他の道具と比べて何が良いのか分かるだろうか?
そう考えてみると良い。

だが、共通していることもある。

パフォーマーが自分を引き立たせるために・・・
実演販売員が商品を引き立たせるために・・・
両方で使っているのが技術なのである。

パフォーマーで考えると、技術が主役なのでは無く、パフォーマー個人が主役だということである。

大道芸って、技術より個人の魅力のほうが大事なの?

技術ばかり凄くて個人が出ていないパフォーマーも世の中には沢山いる。が、それを否定しないで欲しい。

自分を前に出すのが先か、技術を身につけるのが先か順番が違うだけなのである。

自分を引き立たせるために事に長けている人はデビューは早いが、技術畑の人より技のレベルが低いことはよくある。

逆に技術はあるけど、面白くないという事もよくある。

得意な方から伸ばせば良いだけなのである。

最終的に両方必要なのは間違いないが、50%&50%である必要も無い。

まだまだ発展途中なだけなのである。

技術の習得には年齢的な制限もある。

僕もアクロバットに関しては34までは技術習得の方に趣きを置いた。

(*´-ω・)ン?大道芸とは?という話しだった( ̄▽ ̄;)

ついつい脱線して熱が入ってしまうのが僕の悪い癖である。

いちど整理!

ここまでを軽くまとめてみると、

大道芸とは、路上や公園などで投げ銭を貰うことを目的としたパフォーマンスである。
このお金の貰い方は、商品を売って収入を得るのではなく、己の魅力を見せて(きかせて)それに対価を払ってもらうものである。

こう言いきれると思う。

大道芸人とアーティストとエンターテイナー

大道芸人とアーティストは何が違うのだろうか?

これは僕自身が『GちょこMarble』を行っていた時に大道芸人としてのショーと、アーティストとしてのショーを使い分けていたので、自分の経験談で話してみたいと思う。

大道芸人とは、最終目的がお金なのである。

お金を稼ぐために盛り上げ、笑わせ、楽しませる。

これを行った結果人を引きつける面白くて楽しいエンターテインメントショーが出来上がる

一方アーティストは自分が納得行く作品や表現や内面を磨き続けているのである。お金や観客はその結果着いてくるものなのである。

もう一つエンターテイナーとは何かについても触れておこう。

これは大道芸人とアーティストで考えると、どちらかと言えば大道芸人寄りだと思う。

面白いショー、楽しいショーなどを作る目的がショーを売るためであったり、人を集める為、であったりするのだ。

この3つを軽くまとめてみよう。

大道芸
お金が目的でその結果人を楽しませ、人を引きつける魅力的なショーができ上がる。
(お金を目的としているので、仕事として成立する。)

エンターテインメント
観客を楽しませたり共感できる人が多いショーを作って、そのショーを売ることが目的。(売れるショーを作ることが目的)
(ショーを売ることが目的なので、これも仕事として成立する。)

アーティスト
自分の表現が目的で、その結果観客やお金が着いてくる。
(表現活動を優先していて、お金は二の次なので、仕事として成立していない人もいる。)

だが、これらは現実的には複雑に絡み合っている。
アーティストが大道芸の要素を取り入れていたり、
エンターテインメントショーにアーティストや大道芸人が参加していたり、
大道芸人の中にもエンターテインメントショーが好きでそっちよりに構成していたり、ここだけは譲れないと、アーティストとしての一面を持っていたりする。

もちろん僕自身も全ての要素が絡み合っていて、どれか一つ選べと言われると困ってしまう。

その為、大道芸アーティストと、名乗ることもある。

まとめ

それぞれのパフォーマーが何にこだわり、どういったところにこだわっているのか?

ざっくりジャンル分けできるところを書いてみたけど、もちろんこれだけですべてを説明することは不可能である。

だけど、こういったことをわかってパフォーマンスを見ていると、今まで気が付かなかった新しい魅力が見えてくるはずである。

僕自身この考え方をするようになってから、今まで興味がなかった人が面白くなったり、若手パフォーマーが何を目指しているのか?どうなりたいのかを考えてアドバイスや指導していくことができるようになった。

初めて間がないであろうパフォーマーのショーを見た時、つまらないと思ってバッサリ切ってしまうのは簡単なことです。
ですが、その人がどうなりたいのか?
何にこだわっているのかを想像するのも楽しいし、何に悩んでいるのかも見えてきます。
どう成長していくのかを見ていくことは、楽しいものです。

大道芸をはじめとするパフォーマンスが好きになる人が一人でも多くなっていくことを願って今回の記事を書いてみました。

GEN(ジェン)

プロになるってどういうこと?プロとして認めてもらうには?アマチュアとの違いとは?

僕は芸歴20年のパフォーマーです。
この道1本で生きていて、当然プロとして活動しているし、プロとしての自覚もあります。

そんな僕によくある質問の中に、「プロになる為にはどうしたら良いですか?」とか「プロになる条件てなんですか?」
と聞かれることかあります。

そもそもプロとはなんなのであろうか?
プロとアマの違いってなんなのだろうか?

今回はこの辺について考えてみたいと思います。

プロになるとは?

3つの考え方があると思います。

  1. 自分がいつプロとして名のるべきなのか?
  2. プロとして認められるのはどの段階なのか?
  3. お客さんやクライアントはどう見ているのか?

1.自分がいつプロとして名乗るべきなのか?

これは覚悟の問題です。

プロとして責任を持つ。
プロとして客を楽しませることに責任を持つ。
プロとして現場に責任を持つ。
プロとしてパフォーマンスと向き合う。
プロとして・・・

いろいろな大切なことがあります。
これ等の事にプロとして活動していくことを宣言する。
その覚悟があることを宣言する。

自分がプロです。ということはそういうことだと僕は考えます。

なので、「いつプロと名乗るべきか?」という質問に対しては、その覚悟が出来た時。と僕は答えています。

「これ一本で活動している。」とか、「生活費の割合がどれくらい行ったら。」とか、「ギャラをいくら以上貰えるようになったら。」ではありません。

プロとしての覚悟があるならば例え現場数が少なくても、プロと名のってよいと思います。

また、プロと名のりを上げることによって、その自覚が出てくることもあるので、いずれなりたいと思うのであって、活動しているのであればもうすでにプロと名のるべきだと思います。

僕から言えば、「アマチュアです。」ということは、現場や見てくれる人に対して責任を持つ気がありません。と言って言うようなものです。

たまに聞きますが、「アマをなめるな!アマチュアだって・・・」という人や、そういったブログなどを見ることがありますが、「いやいや!その考え方はもう立派にプロだよ!」と思う人が結構います(笑)

責任を持てないのに「私はプロだ!」と言ってる人よりも、全然あなたの方がプロですよ!と言いたくなることがあります。

もちろんこれは僕の考え方なので、一般的にはどうだ?というのは分らないし、人それぞれの考え方があるので、それを否定する気もありませんが、少なくても僕が運営するHMC(ハッピーメリーカンパニー)から派遣するパフォーマーや、ハッピーメリーサーカスのメンバーにはその自覚がない人を使う気はないです。

ちょっと責任につてのお話をします。

『出演依頼を受ける。』ということは、

例えギャラが発生していない現場であったとしても、そのイベントを企画した人たちの想い。費やした時間。かかった費用。
さらに言うなら、そのイベントを見に来たお客様の想い。費やした時間(現場の滞在時間や、移動時間など)。かかった費用(交通費・宿泊費・入場料(チケット代)・現地での食費などなど)。

出演依頼を受けたということはそれらに責任を負うということになるのです。

また、「この現場は合わない。」と思ったら、断ることも大切な責任の範囲だと思います。

2.プロとして認められるのはどの段階なのか?

1.の覚悟は当然必要なのですが、それだけだと勝手に名のってる域を超えません。

大切なのは、周りがプロとして認めてくれる。認めてもらえるような行動をとる。という事なのです。

これにはいろんな人のいろんな意見がありますが、僕が良く言うのは・・・

「ギャラが発生した現場をこなして、リピートが来たとき!」

これ、まぎれもなく相手はプロとして認めてくれてますよね!

プロだと名のり、ギャラを頂いて現場をこなし、「あいつは良くない!もう呼ぶ必要は無い!」という評価だと、これはプロとしては認めてもらえていない。ということになります。

勿論毎年違う人を呼んでいるからリピートはあり得ない。という現場もありますが、リピートが来れば (もう一回来て!と言われれば)少なくてもその現場からは、プロとして認めてもらえた。ということになります。

こういった現場が1現場よりは2現場そして3現場、4現場と増えていくことがプロとしてのレベルが上がっていった。と考えてよいと思います。

3.お客さんやクライアントはどう見ているのか?

実はこれが一番大切なのです。

結論から言うと、プロであろうが、アマチュアであろうがお客さんやクライアントからしたら関係ないのです。

唯一違うと思えるものは、発表会・・・ですかね?

特に子供たちの発表会は全く違うものになってくるとは思います(;^_^A

競技会はちょっと微妙です。ものによって異なってくると思います。

スポーツジャグリングの競技会、大道芸のコンテスト。同じ競技会でも、全く別物ですから・・・(;^_^A

それ以外はお金を払っている事実も変わらないですし、時間を割いてパフォーマンスを見ているという事実も変わらないです。

これは、ギャラも投げ銭も同じです。

ショーを見た人が面白いと思えばまた「パフォーマンスや大道芸が見たい!」と思ってくれるし、
つまらないと思えば「大道芸やパフォーマンスはつまらない!もう見たくない!」と思ってしまうのです。

お客さんはプロなのかアマチュアなのかそんなことは関係ないのです。

もっと言うと、そこにはパフォーマンスレベルも関係ないのです。

芸歴が短ければへたくそなのは当たり前です。
そんなことはお客さんもわかっています。

へたくそでも、応援したい!と思う人もいます。

大切なのは、見る人に対する思いやりなのです。

見る人の事を思ってショーを行っているのか?
自分の技や作品を見せびらかせに来ているのか?
ここには大きな違いがあり、見てる人にも敏感に伝わります。

見る側にとっては、プロであろうがアマチュアであろうが関係ないのです。

「見る人に対する思いやりを持たないといけない」これもプロもアマチュアも関係ありません。人前に立つ人全てが持たないといけないことなのです。

ここで一つ最近問題になっている例をあげてみたいと思います。

それは、『クラウン恐怖症』

ITなどのホラー映画でクラウンを使うことによってクラウン恐怖症になる人が増えている。ととらえている人が多いと思いますが、実際にクラウン恐怖症の人に話を聞いてみたことがあります。
それもおそらくは今までで15~20人位の人に話を聞いています。

そうするとほとんどの人が「小さいころにクラウンに追い掛け回されたなどの恐怖体験がある。」と答えました。

メモに残してないので、正確ではありませんが、「クラウンの顔が怖い。」という答えだけだった人は、2~3人位だったかな?

ホラー映画のせいで怖くなったという人はいませんでした(;^_^A

まぁクラウン恐怖症の人がクラウンが出演する映画を見るはずがないので、そういった人たちが、もしクラウンが出てくる映画を見れば余計嫌いになるとは思いますが・・・(;^_^A

これはどういうことなのでしょうか?

おそらくは、「ほら!ピエロさんだよ!」「子供たちに大人気のピエロさんだよ!」などと、
アマチュアの人、もしくは志はあるけど、勉強不足のプロの人、あるいは、ピエロのコスプレやお面をかぶった人たちが無防備に子供に近づいて行ったり、子供が逃げ回る姿を見ている大人たちが笑うから、という理由で余計にやりすぎてしまった人たち。
が原因ではないかと思います。

勿論本人たちに悪気がない事は分っています。

だけど、子供たち(見ている人たち)からしたらその人たちがプロであろうとアマチュアであろうと関係ないのです。

ここにもし、相手に対する思いやりがあったらどうでしょうか?

一歩近づいた時点で相手が怖がっているのかどうかわかります。

怖がっていたら、無理に近づくことはしないと思います。

思いやりがなく、自分の想いだけで見てる人に近づいて行ってしまう。

これがクラウン恐怖症を作り出した大きな原因の一つではないかと僕は考えます。

クラウン恐怖症の事を例にとりましたが、これはクラウンに限ったことではありません。

プロであろが、アマチュアであろうが、見ている人が好きになれば、パフォーマンス業界全体のプラスになります。

逆に見ている人が嫌いになればパフォーマンス業界全体のマイナスになってしまうのです。

人前でパフォーマンスをしたいと思った時点で、頭のどこか片隅にでもこんなこと言ってた人がいたな!と思っておいてください(人>ω<*)オネガイシマス!

GEN(ジェン)

集まれ!池袋みんなの大道芸2019秋 街が劇場に代わった日 レベルが高い人と同じ現場に立つメリット

集まれ!池袋みんなの大道芸2019秋 アルジェントさーかす 看板

もともと池袋と言えば大道芸が盛んにおこなわれていた町でした。

僕も20年前大道芸を始めた時はよく行ったものです。

今でもたまに大道芸を行っている人は見かけますが、年々規制が厳しくなり、徐々に大道芸をやっている人が減ってきてしまいました。

その反面ヘブンアーティストが出来て、東京芸術劇場が出来て、東京芸術劇場前がヘブンアーティストのポイントとして活動が認められるようになり、『集まれ!みんなの大道芸』が誕生し、ヘブンアーティストの審査会場として、ここ数年は定着してきています。

行政(街?)の方針で大道芸が減って、行政の力で大道芸が新しい形で根付き始めた。そんな印象を持っています。

集まれ!池袋みんなの大道芸2019秋 アルジェントさーかす 2丁グラグラ

その現在の大道芸の形を作っていくのに東京芸術劇場がものすごく力を入れてくれています。

その東京芸術劇場が主催している「集まれ!池袋みんなの大道芸」は毎年春と秋に行われています。

僕も様々な作品で参加させて頂きました。

『GちょこMarble』『GEN(ジェン)』『GEN(ジェン)と森田智博』『GEN(ジェン)とたいち』『ハッピーメリーサーカス』そして今回は『アルジェントさーかす』で参加しました。

ここは、池袋というガヤガヤした騒がしい街に、東京芸術劇場とその隣にある池袋西口公園の二つが存在感を示すホッと一息つける。そんな空間なのですが、その西口公園が現在屋外劇場を作るための工事の真っ最中。

3週連続であった今回のイベントもその影響をもろに受けていました。

僕たちは最後の週に出演した為、比較的広くスペースをとることが出来たのですが、その前に行った時は、工事スペースに場所を取られ、ものすごく厳しい環境でのパフォーマンスとなっていたそうです。

僕たちが行った時は、芸劇の横が使えたので、スペースこそは広く取れたのですが、公園の動線は完全にふさがれていて、人が行きかう歩道からはかなり奥まった場所で行う形になってしまいました。

屋外劇場は11月オープン予定となっていたのですが、工事が台風の影響で大幅に遅れていたそうです。

こんなところにも台風の影響が(´;ω;`)ウゥゥ

お客さんは劇場に来たお客さんと、大道芸ファンの方たちがほとんどで、一般の方は人が集まってからじゃないと近づいてこない。
そして工事の音がうるさい( TДT)そんな感じでした。

例年だと大道芸ファンの人たちがもっと来ているイメージがあったのですが、今回は少ない。

それもそのはず!アジアで一番大きな大道芸フェスティバル『大道芸ワールドカップin静岡』と思い切り日にちが重なっているので、多くの方がそちらに流れているのです。

そんな環境の中大道芸イベントがスタートしました。

集まれ!池袋みんなの大道芸2019秋 アルジェントさーかす さーかだち

それでも今回来ていた海外からのスペシャルゲストの 『Julot(ジュロ)』(フランス) と 『THECHIPOLATAS(チポラタス)』(イギリス) は流石でした!

終わるころにはしっかりと人を集めてました。

そこはまさに屋外の劇場!

存在感の大きさ、雰囲気の作り方、芸どれをとっても最高♪

「これ、工事が終わっていたら、凄いことになっていたんじゃないか?」と思えてしまうほどです。

『アルジェントさーかす』はどうだったかというと、この海外アーティストと比べてしまうと「まだまだだなぁ!」と思ってしまいました( ノД`)シクシク…

『GちょこMarble』をやっていた時なら世界観を「この二組に負けないように頑張ろう!」と思っていたかもしれません。

だけど、今回思ったのは・・・

この二組に負けない『アルジェントさーかす』ならではの武器を作ろう!

という事でした。

その武器がなんとなく見え隠れしてきました。
それは技術とかそういうものではなく、おそらく一生かけて育てていかないといけないもの。

先は長そうですが、それが見えてきただけでも今回は大きな収穫があったと思っています。

厳しい現場の方が今後成長していくためのヒントがある。
それを乗り越えられれば大きな成長を遂げることが出来る。

そう思っています。

あ!念のため言っておきますが、お客さんからは、「面白かった」「楽しかった」などのコメントもいただいてますし、今回のショーを見てパフォーマンスも一件決まったので、決して悪いショーをしたわけではないと思います。

何より楽しかったし♪

だけど、 『Julot(ジュロ)』や『THECHIPOLATAS(チポラタス)』と比べると・・・というところですね(;^_^A

やはりレベルの高いパフォーマーと同じ現場でやるという事はものすごく大切なことなんだとつくづく 思いました。

『アルジェントさーかす』を始めて2年まだまだ成長できる。と思えた現場でした♪

今回お客様に取って頂いた写真です♪

写真にはコメントも付けてあるので、見てみて下さい(^-^)/

このイベントの写真や動画を持っている方は是非ご連絡ください。

GEN(ジェン)