倒立はアクロバットの基本です。
正しい倒立を身に付けることはアクロバットを上達させます。
アクロバットの基本となる倒立とは逆さまになってたってるだけの逆立ちとは異なります。
正しい倒立をマスターすれば身体のしめ方がわかる為アクロバットの上達も早くなります。
倒立とはアクロバットの基本である

オリンピックで見る体操競技もサーカスで見るアクロバットもそれらの基本は倒立なのです。
倒立ができない人が上級者になる事は非常に困難です。
僕はサーカス学校で倒立を習いましたが、午前中の授業は柔軟と倒立を毎日行っていました。
サーカス学校を抜けて東京に戻った後、器械体操をずっと行ってきた人に改めて習いましたが、アクロバットの基本は倒立だと何度も言っていました。
それは体のしめ方を覚えないとアクロバットを行う上で危険であるという事。
身体がしめられないとアクロバットがなかなか上達しない事。
こういった理由から身体の締め方を覚えるために倒立を練習するのです。

なぜ倒立が必要なの?
人の体は力が入っていないとぐにゃぐにゃしています。
柔軟力の問題ではなく関節がある分だけくねくね動くという意味です。
宙返りを例にとって見ましょう!
ちょっと極端な例になってしまいますが、柔らかい物の例としてハンドタオルをイメージしてください。
ほおり投げて一回転させてみてください。
難しいですよね!
では次に棒をほおり投げて一回転させてみてください。
キャッチできるかどうかは置いといて簡単にできますよね!
人の身体も同じなのです。
ぐにゃぐにゃとした柔らかい身体のままだとアクロバットは難しいのです。
その為に身体を棒のようにする必要があるのです。
正しい倒立には身体を棒の様にする為の技術が詰め込まれています。
ただ逆さまになってバランスをとっているだけの逆立ちでは無いのです。
アクロバットの基礎となるしめを使ったまっすぐ1本の棒になる様な形こそが正しい倒立なのです。

身体をしめるってどういう事?
身体を棒のようにすると言われるとまず最初にやってしまうのは筋肉に力を入れて身体を硬直させる事を想像する人が多いです。
実は僕もそうでした。
ところがしめると言うのはそういうことでは無いのです。
身体に力を入れて強ばらせてしまうと動けなくなってしまいます。
しめると言うのは、違う言い方で
身体を引き上げるとか、伸ばすとか、引っ張ると表現することがあります。
この引き上げこそが身体のしめに繋がるのです。
プッシュアップとは
倒立にはプッシュアップという言葉があります。
倒立をしている時に地面を押し上げる様にする事、これがプッシュアップです。
普通に立っていて手を上に伸ばした時に手のひらの上に重たい大きな地面のような物があるとします。
これをできるだけ高く押し上げようとするのです。
そうすると足先から手のひらまでがぐんと伸びます。
真っ直ぐの1本の棒状の身体になります。
重たいものを体を伸ばして少しでも高く押し上げようとする時、余計な筋肉に力を入れて筋肉を強ばらせる事はありません。持ち上げる為に必要な筋肉以外は使っていないのです。
ところがこの状態で横から押してみたりゆすろうとしてもよほどの力を入れないと動かないのです。
これが身体をしめるということです。
この状態を上下逆さまで行います。
これが倒立のプッシュアップです。
バレエの引き上げとの違い
基本的には一緒です。
唯一違うのは背骨の形です。
バレエは体のラインを美しく見せるために横から見ると背骨のラインがS字カーブをえがいています。
倒立は背骨のラインは真っ直ぐなのです。
地面に仰向けに寝転がるとわかりやすいのですが、
バレエはS字なので腰の当たりが浮いて手のひらが入ります。
倒立のフォームは背骨が真っ直ぐなため腰の辺りも含めて全ての背骨が地面にくっついてるのようになり、手のひらが入らなくなります。
それだけ背骨のラインはバレエと倒立では変わってくるのです。
それ以外は同じなのでバレエの引き上げを学ぶことは倒立を学ぶ上で非常に有効となります。

倒立をマスターするのにどれくらいかかるの?
これは人それぞれとしか言いようがありません。
どのレベルを目指すかによっても違います。
バレエってどれ位でマスターできるの?
サッカーってどれ位でマスターできるの?
と聞いてるのと同じことです。
倒立も上を目指せば無限に広がって行きます。
ですが、逆立ちってどれ位で出来るようになるの?
と考えれば先は見えてきます。
正しい倒立を理解した上で倒立を目指して逆立ちを行えば最低限のことは覚えられます。
逆立ちも人それぞれですが、赤ん坊が立てるようになるまでと考えれば何となく見えてきます。
赤ちゃんが立つ練習を初めて、立てるようになるまでと余り変わりません。
赤ちゃんの努力以上の事をすればもっと早いかも知れませんが、赤ちゃんのように立つことだけに時間を使えない人が多いのでもっと時間がかかる人が多いです。
ちなみに僕は
サーカス学校に入ると決めてから入校するまでの3ヶ月間で基礎筋肉の強化を行い、その間にたまに成功する位までは行っていました。
入校後は成功率がどんどん上がって、ショーに入れられるようになるまでにかかった期間は9ヶ月程度です。
サーカス学校で半年たった頃夏休みがあって、そこでは既に椅子倒立を行っていました。
入校前のトレーニングから入れると9ヶ月程度です。
これは当時のサーカス学校生の中では早い方でしたが、もっと早く覚える人も沢山います。
そこからは倒立のフォームを良くして、筋力を付けて、精度をあげて、安定感をあげて、倒立したまま動けるようにして・・・などなど色んな事を練習していますが、17年経った現在でも理想とする倒立はまだまだできていません。
それだけ倒立を突き詰めていくと奥が深いのです。
どれ位練習に時間をさけるのか?によりますので、
焦らずに覚えていきましょう!

倒立ができるようになる為に必要な練習内容
倒立の練習方法にも色んな方法があります。
いろいろやった方がいいですが、まずはこの4つをやってみて下さい。
全て同時進行で行います。
筋力アップ
人間の身体は倒立する為の骨格にはなっていません。
その為、練習をむやみにやりすぎると腱鞘炎になったりして身体を痛めてしまいます。
なので身体が倒立に馴染むように筋力アップをする必要があります。
主には手首周りと肩周りと腹筋を鍛えます。
三点倒立
頭を地面に着けて手で支えながら行う倒立です。
お腹から足先までの動きを覚えます。
壁倒立
壁を支えにしながら行う倒立です。
壁倒立にも何種類かありますが、まずは壁倒立が1分程度できるようになりましょう!
サーカス学校時代は1分倒立して1分休んでのペースで5セットから10セット毎日行っていました。
壁倒立をやる時にフォームを気にして行わないと変な癖が着いてしまうので、フォームを意識して行うようにしましょう。
フォームチェック
これはできる人に見てもらうのが1番いいです。
が、教えて貰える人が近くにいない場合は地面に寝転がっと状態で倒立の姿勢を取って確認します。
先ほども言ったように、来し方首までがすべて地面についている形
これを覚えます。
どうしてもチェックできないという方はアルジェントさーかすのファンクラブに入っていただければズームや動画、などを使ってリモートで指導する事が可能なので、アルジェントさーかすのファンクラブにご入会ください。
月々たったの300円です。

まとめ
倒立はアクロバットの基本になります。
それは身体がしめられないとアクロバットが上達しないためです。
倒立には身体をしめる基礎が詰め込まれています。
逆立ちと倒立は違うものです。
さかさまになってバランスを取るのが逆立ち
身体をしめて棒状になって逆立ちをするのが倒立です。
倒立を覚える為には時間がかかります。
正しい倒立のフォームを意識して練習しましょう。

このブログを書いた人
大道芸人GEN(ジェン)

芸歴21年の大道芸人で、サーカス芸を始めてからは17年のキャリアがあります。
木の椅子を使った倒立芸をコメディーで見せています。
大道芸人GEN(ジェン)
アルジェントさーかす
ハッピーメリーサーカス
などで活躍中です。
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